会社の設立にあたって、必要な印鑑について説明します。

ご予算や会社の規模にもよりますが、一般的には、①代表印、②銀行印、③角印の３種類を作ります。

①代表印
代表印は必ず必要です。個人の印鑑を市役所に実印として登録してある方も多いと思いますが、会社の代表印は個人の実印に相当する印鑑です。会社の設立登記に押す印鑑で法務局に届け出る必要があります。
職人気質の街のハンコ屋さんや最近ではネットで作るケースも多いです。値段は、材質や印影の大きさなどでかなり幅がありますが、数千円～２､３万円のものが一般的です。
字体、大きさ、材質をいろいろ選べるので、事前に決めておくと良いと思います。

②銀行印
文字通り、銀行や信金に口座を作る際の届け出印のことです。代表印と兼ねることもできるので、専用に銀行印を必ず作らなければいけないというものではありません。安全上は、会社の実印と銀行印は分けて作成し、銀行印を代表印や通帳と分けて保管することをお勧めしますが、設立時に少しでも出費を抑えたいということなら、最初は代表印と兼用にして、後から銀行印を作ったときに銀行に印鑑の変更を依頼することもできます。

③角印
角印は、印影が四角形（通常は正方形）になっている印鑑で、領収書や請求書に押すことが多いハンコです。代表印や銀行印に比べて気軽に使えるハンコです。
銀行印と同じく絶対に必要なものではないのでご予算や使用頻度を考えて決めましょう。

②銀行印、③角印を作るかについては、代表印と一緒に合わせて３つ作ると、専用のケースを付けてくれたり、１つ１つ揃えるより安いことが多いので、そのあたりも検討のポイントです。

印鑑とは別にあると便利なのが社名・郵便番号・住所・役職名・代表者名・電話番号の入ったゴム印です。特に、会社設立当初は役所などへの届出書類も多く、ゴム印があるととても便利です。